縄文鍋の報告です。
これは、メンバーのWさんが作って焼いた土器。本当は上部に把手がついていたのですが、とれてしまったそうです。縄文土器の把手だけがよく展示されていますが、やっぱりとれちゃうんですね。
(焼いた様子などは「ピッピのくつした」最新号に掲載されています。)
縄文時代にはこの形が何かにフィットしていたのだと思いますが、その使用法は謎のまま。現代の五徳には絶妙なバランスで乗りました。
これで鍋をつくるのはちょっと無理かということになり、とりあえず卵を投入。
実際の食事は隣の普通の鍋で作りました。
なるべく縄文風にしようということで、縄文遺跡から栽培していた形跡があるとされている里芋、カブ、ゴボウ、大豆、キノコ類、イノシシではありませんが豚肉を、主に昆布だしと塩で味付けしてみました。
ひとつ工夫したのは、茹でた里芋にドングリとクルミを砕いたものを混ぜ込んで団子にしたこと(コナラのドングリはあくが強いということなので、スライスして何度も茹でました)。
つなぎに片栗粉を使いました。こんなことを縄文人はしていないと思うけれども…。いや、わかりませんね。
とにかく、ドングリとクルミのむっとする野性の香りが作っている間に部屋に漂い始めました。あまり日常では感じない香りです。
現代のステンレス鍋ですので、すぐ煮えます。さあ、できました。ゆで卵もできています。
いただきまーす! やはりドングリ風味の塩味。コクがあっておいしい。
上部端っこに写っている粒々はドングリ(コナラ)に塩をふったものです。何度も茹でているのに、大きな欠片だと中のあくが抜けきらないのでしょうか。ちょっと渋いものもある。
食べていると体が妙に熱くなりました。これは何の作用なのでしょうか。メンバーのプー子さんが炊いてきてくれた古代米もいただきました。
美味しくて、あっという間に食べてしまいました。
間に合わなかったかた、ごめんなさい<(_ _)>