物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

今月の読書会は7月26日です。

うわっ、すみません。前回更新してから一カ月近くたってしまった…(^_^;)

最初に今月の読書会のお知らせです。7月26日(金)13:30~15:30、いつもの市民フォーラム多目的室にて。

今回はロシアの小説、ゴーゴリ「外套」を取り上げます。1842年出版。ドストエフスキーは「われわれはみんなゴーゴリの『外套』から出たのだ」と言ったと伝えられている近代ロシア文学の出発点とされる小説です。この暑い季節に正反対の外套ですが、これを読んで涼しくなりましょう。

午前中はいつもはお茶会なのですが、今回は「ピッピのくつした」20周年号の印刷が目の前に迫っていますので、編集会議としたいと思います。

 

ただいま編集作業のおおづめで忙しくしています。30日の製本&印刷、応援してもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。

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「しんせかい」読書会

先週金曜日の編集会議の直後に熱を出して以来しばらく寝込むことになり、その後もなかなか本調子に戻らず一週間が過ぎてしまいました。やはり歳をとると治りにくくなるのですかねぇ…(T_T)

山下澄人さんの「しんせかい」は、今回の読書会のために再読したらめちゃめちゃ面白かったのですよ。皆さん、どのように読んでくるのだろうとドキドキワクワクしていました。

山下さんは富良野塾の二期生。そこを舞台にした私小説ということで、19歳の目を通した世界と50歳の現在の著者の視線が交錯する感じがリアルで刺激的でした。私を含めて、読書会に参加された方々が主人公「スミト」と同世代ということもありました。

読書会に入る前に、倉本聰のテレビドラマ「北の国から」をどう見ていたか(または、見ていなかったか)という雑談で盛り上がりました。意図したわけではなかったのですが、ここで時間をとったことが作品の読解に少しずつ響いていく形になりました。

それから、今回の参加メンバーに、役者、最近シナリオを書く勉強をしている人、アートで表現する人などがいたので、作品から思い切って離れた表現活動に対する意識の違いを議論することにもなって、これも自然と読解に反映されることになったのです。

横道にそれた話もずいぶん出ましたが、それも不思議と「しんせかい」の読解を助けることになりました。なんでしょうね。たぶん、30年も昔の北海道を舞台にしているのだとしても、現代の私たちに超関係のある物語なのでしょう。以前、文学館ことばらんどでの対談を拝聴したときに作家の山下澄人さんが「超本当のこと」と言っていたのを思い出しました。

読書会は30分延長になりましたがまだまだ話し足らず、片付けをしながら続き、その後カフェでお茶しながらも続くことになりました。こんなに手ごたえのある読書会は久々でした。

今月の読書会は6月26日です。

今月の読書会は26日(金)山下澄人「しんせかい」をとりあげます。場所はいつもの町田市民フォーラムの多目的実習室、13:30~15:30です。参加費は500円。

午前中10:00~12:00には体を動かすワークショップとお茶会もあります。こちらは無料。もしかすると、次号の読書案内「ピッピのくつした」の話にもなるかもしれません。

実は今日も、次号の読書案内「ピッピのくつした」20周年号はどんな感じにしようかとアイデアを出し合いました。いくつか気になるテーマもあるよねぇとか、やっはり本を紹介したいなぁとか。

仕事の隙間の時間、ランチを食べながら編集長Mさん含む4人でのラフなおしゃべり。たまたまですが、そのうち3人が立ち上げ時のメンバーだったので、20年前の思い出話にもなりました。

小さな子どもを連れてノルウェー大使館やスウェーデン大使館に行ったりしたんですよ。情報が欲しくて、行かずにいられなかた。

「あの頃、これからの子どもたちの時代は夢がいっぱいって思ってたなぁ」

「なにしろ、みんな若くてピチピチだったもんねぇ」

最近は雨が降ると、私は怖くて自転車に乗れませんが、昔は平気で子どもを乗せてました。自分の体力に自信があったんでしょう。今は自分の運動神経が信じられません。ああ、年をとるってこういうことだよ。

そんな昔の話も少しだけ載せられるといいなと思います。

少年王者館「1001」

今週はいきなり30度越えの暑さで始まりましたが、今夜はまたちょっと気温が下がっていますかね。なんだか体の調整機能がうまく働いていないような。

色々としんどいことも多い世の中ですが、明るく生きていきたいものです。ブログももう少しペースを上げて更新するぞー(^^)/

先日は友人たちと観劇に。新国立劇場で少年王者館の公演「1001」に行ってきました。ものすごく良かった。その良かったのを見ていない人に伝えるには、どうしたら良いのか? 先日読んだ「天才を殺す凡人」風に考えると、作・演出の天野天街さんはまさに天才だと思います。

この芝居がどういうものかを言葉で説明するのは不可能に近いので…というか言葉で説明してしまうと違うものになってしまうような気がする。

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まず、新国立劇場という公の空間で少年王者館を見るということがにわかに信じられませんでした。が、むしろゆったり座ってたっぷり楽しめた2時間15分だったんです。ああ、近頃はやっぱり心が縮こまっていたんだなぁということも自覚しました。

芸術というのは、そういうくしゃくしゃになった精神を少しずつ伸ばして広げてくれるものなのかもしれませんね。現代に必要なのは、それなんじゃないかな。

この劇団を最初に見て、波長がいきなり合ってスカーンと向こう側の世界に行けてしまったのは20代半ばの頃でした。まあ、若い頃はそういうことの連続でしたが、ある種の生きるための糧を得るのかな。いや、若い頃だけでなく、この年になってもそうです。

そして、なんと明後日6月1日、2日は、ピッピのくつした読書会メンバーのひとりが芝居に出演。ということで今からワクワクしています。見に行きまーす。

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天才、秀才、凡人

昨日の例会は午前中とりあげた平田オリザ著「わかりあえないことから」の話から北野唯我著「天才を殺す凡人」の話に移行し、午後の読書会まで微妙に繫がりました。

前者は今求められているコミュニケーション能力とは何なのかということとこれを伸ばすために演劇を使うことがかなり有効であるということが書かれた教育論の本。後者は企業の中でイノベーションを起こすにはどうしたらいいかということを物語仕立てで説明しているビジネス書。分野が違うだけでなく、タイプの違う著者の異なる視点で書かれた二つの本ですが、だからこそ見えてくる世界が立体になって感じられました。

またそれが見えるということは、私にも、参加者の皆さんにもそれと重なる視点があるということなのだと思うのですよね。

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この本…

教育現場の試験で問われていたのは「おそらく『学力』ではなかった。そこで問われていたのは『従順さ』と『根性』だった」と言われると、ぴんときてしまいます。というのも、私たちがやっている読書会でも読解に必要なのが従順さと根性だと誤解されることが少なくないからです。

お手本を上手に真似ることによって言葉を学ぶことはできますが、物語を自分に役立つ形で読み解くことはまったく別の事柄です。

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そして、この本。

天才、秀才、凡人「三者のコミュニケーションは、『軸』が違うから永久に交わることがない」という言葉に、やはりそうなのかとゾクゾクしました。

「1.主語を、人メインで語る人。凡人に多い。

 2.主語を、組織やルールなどの、善悪で語る人。秀才に多い。

 3.主語を、世界や真理など、超越した何かで語る人。天才に多い。

大きく言うと「主語が『人』『組織』『世界』の三つに分かれる」のだと。

秀才が秀才と呼ばれるのは、やはり従順さと根性が問題とされる学校教育ではこういう人が評価されやすいということなのでしょう。世界も人も大事にしない秀才が評価されすぎることが少々心配に…。

ピーナツ羊羹なるものをいただきながら、そんなことを語り合いました。

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「ピッピのくつした」20周年号の編集が始まります。

そろそろ読書案内「ピッピのくつした」の編集作業を始めたいと思います。基本、例会のある金曜日の午前のお茶会と午後の読書会の間(だいたい12時から13時半)に町田市民フォーラム3階多目的実習室で行います。その他に日を設定する場合もだいたい金曜日になると思います。

毎回でなくてもお時間があるときだけでも大丈夫ですので、興味のある方は参加してください。新メンバーも随時募集していますので、ブログを見た方も是非どうぞ。

とりあえず初回は5月24日正午からになりまーす(^o^)/

わかりあえないことから

今月から今までやっていた仕事に加えてもうひとつ仕事をすることになり、予想以上に自分の時間が無くなって焦っています。本に関わる仕事なので嬉しいのですけれど、まだ要領がわからなくて四苦八苦しています。慣れればなんとかなるかなぁ…。

今日は久しぶりの休日なので、気分転換に一人でズーラシアに行ってきました。かつて子どもを連れて行ったことが一回くらいあったような、なかったような。というくらいご無沙汰していました。

急にお天気が良くなって、人間は毛がないので皮膚がぴりぴりしました。動物園の動物たちは違うんですね。氷が似合うペンギンやシロクマも日向ぼっこをしていて、ライオンなんてこんな感じ。後ろ脚を広げて安心しきっています。

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人間であることって、どれくらい自由で、どれくらい窮屈なんでしょうね。よくわからなってしまいます。

アフリカゾウが鼻をしなやかに動かして草を集めて食べるのには見とれてしまいました。器用に砂だけ落とすのですね。オカピがものすごい勢いで葉の部分だけを食いちぎっていくのも新鮮な驚きでした。

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帰り道のミスドで、平田オリザさんの『わかりあえないことから』を再読しました。人間はそれぞれわかりあえないのが当たり前で、それを前提にわかりあえる部分を探っていくしかないのではないかと。本当にそう。読書会もそうですね。

わかりあえるはずとか、わかりあえるふりとか、わかりあっているから仲間とか、そういうことをやっていても息が詰まるばかり。次回のお茶会で紹介します。

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