物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

9月の読書会

次の読書会は9月25日(金)13:30~15:30、またまた今までとちょっと違ったSF作家ケン・リュウ「紙の動物園」について語り合いまーす(^-^)/
参加費は500円です。水分補給は必要ですので、飲み物は持参してくださいね。
午前中(10:00~12:00)には無料のお茶会もあります。お茶会なのですが、お茶はまだ出せませんので、それぞれご持参お願いいたします。
場所はどちらも町田市民フォーラム3階多目的実習室です。気合い入れて換気もします。す

「高野聖」読書会の報告

今月の読書会のテーマは、泉鏡花が28歳のときに書いた代表作「高野聖」でした。
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たまたま汽車の旅で知り合った僧侶と同宿した若者が、彼の不思議な体験をドキドキしながら聞くという筋です。古い日本の伝統が残る1908年の小説ですが、話に深くはまりこんでいくスピード感はなかなかにスリリング。次々に新しい場面が展開していくところ、むしろ現代のゲーム感覚に近いものがあるかも、とも思いました。
有難いことに、ネットで当会を見つけてくれた飛び入り参加者もありました。新しい視点が入るとまた見えるところも広がり、楽しさも倍増しますね。
皆さんに共通だった感想は、酷暑が続いていた折、山蛭の巣を抜けた後に美女に流水をかけてもらうところでは気持ち良かった。涼しかったと。
ただ、こういうところに男性の意見がなかったのは少々物足りなかったという、今回は女ばかりの会合でした。
と書いたところで、いやいやそうじゃないでしょう?という意見も。
早熟な技巧派天才を、寄って集って解体し賞味、男が飛び込んできたなら「馬にしちゃえば良いんじゃないの、売れるんだから」「兎なら美味しく戴けるし」「蟇なら軽く干して唐揚げさ」との魔女の宴だったのでは?
えっ…😨そ、そういう見方もできますかね…。受け取り方は、人それぞれ。
読書会の面白さは参加してみないとわかりません!
男性の方、歓迎します。

現代詩選2020 例会のお知らせ

体温に近い気温が続いていますがそろそろ夏も終わりなのでしょうか、昨夜は寒くて毛布を出してしまいました。皆様、風邪などひかれませんように。
ひとつ宣伝を忘れていました。『日本現代詩選2020』に「作文する」という詩を載せていただきました。以前、ユリイカに掲載されたものです。息子の高校受験をきっかけに書いたもので、読み返すと感慨深いものがあります。作品としてはまったく別の世界を描いたつもりですが。
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次の例会も、8月28日(金)に換気に留意しつつ開催を予定してします。
10時からは、リフレッシュお茶会。水分補給用の飲み物を持参してください。
13時半からは、読書会。こちらも熱中症防止の為、飲み物は持参してください。
テーマは、泉鏡花の「高野聖」です。異世界を体験して、コロナ疲れ、暑さ疲れを癒したいと思います。
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8月の読書会は泉鏡花「高野聖」

屋外を歩いていると身の危険を感じる今日この頃です。コロナウイルス感染を防ぐためには換気が第一と考えると、屋内も危険ですよね。一体どうしたら良いのか…(>_<)

それでもめげずに、換気に留意しつつ今月も例会を実施します。
8月28日(金)10時からリフレッシュお茶会(水分補給用の飲み物は持参、寂しいけどお菓子無しです、すみません(T_T)
13時半から読書会です。こちらも熱中症防止の為、飲み物は持参してください。テーマは、今までだったらとりあげなかったであろう泉鏡花の「高野聖」です。

コロナ状況下、読書はもっともリスクの低い娯楽と言えそうですが、集中力がなくなかなか本が読めないという声も寄せられています。こんな時期だからこそ楽しめそうな本を選んでいこうと思います(^o^)/

『ペスト』読書会

7月31日の例会。東京の感染者が恐ろしい人数になっていたので心配でしたが、サーキュレーターを使ってめいっぱい換気に努めつつ、午前中のお茶会(各自持参のもので水分補給のみですが…)、午後はカミュ『ペスト』読書会も行いました。
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午前も、午後も、しばらく会えなかった方々とお話しできてとても嬉しかったです。コロナ禍という特異な状況、周囲の人たちと体験を共有することでなんとか現実のことと認識できるのかなとも思いました。

お茶会はもちろんのこと、読書会でも、参加者それぞれが語る本の解釈の根拠に、その人の実体験があるのがわかりました。
本当に、今『ペスト』を読む贅沢さ。今こそ読んで学べる小説なのだと実感しました。

主人公である医師リウー、親友のタルー。その他にも大勢の人物がそれぞれに動いていきます。

私が読んでいて一番勇気づけられたのが、老いても純情な下級官吏のグラン。
『外套』のアカーキエフを思い出さないこともないこの人物ですが、役所の仕事の他に情熱を燃やすライフワークを持っています。それが、どれだけ生きる希望に繋がるか。町の構造とも相まって、人間の生き方を考えさせられました。

また、印象的だったのはパヌルー神父。神はいるかいないかの2つしか選択肢を持たないことの苦しさ。罪のない少年の死にひどく傷ついており、また彼が感じていることはもっと複雑なのに、それ故なす術がない。亡くなったとき、彼のカードに「疑わしき症例」と書かれてしまうところもなんとも痛々しく、忘れられない人物です。

ピッピのくつした コロナ自粛応援号

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7月28日に「ピッピのくつした」コロナ自粛応援号を無事、印刷&製本しました~。今回は編集会議作業もほとんど公園で。ページ数も抑えて本の紹介中心になっています。
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図書館等に置いてありますので、欲しいかたは声をかけてみて下さい。お茶会や読書会等でもお渡しできます。

コロナ小説を書く。

ふと気がつくと7月になっていて驚きますね。コロナ禍では時間の流れが違うのかも…

うっかりしていたら叙情文芸の投稿締め切りがすぐそこに迫っていて青くなりました。青くなったので、主人公の少年の名前は蒼太に決定。

ここ何日か手帳に断片的に書いたことはそれぞれ関連のない場面だったのですが、もっと粉々にして組み合わせていったら、あーら不思議、物語が流れ出しました。なんでしょうね、これ?自分でもわかりません。

なんだか、カップラーメンにお湯を注いだような感じです。
(コロナなどなかった若い頃、バックパッカーをしていたとき、乾麺を琺瑯カップ(大)に割りいれてお湯を注いで食べたものでした。)

その中で複数登場していたのが、その小学1年生の男の子だったのです。仮に颯太と名付けていたのを、蒼太に変更しました。

(なぜ少年か。思うに、最近読んだ漱石唯一の自伝的小説「道草」の影響と思われます。生き生きした少年時代の描写にドキドキしたからでしょう。…と言っても、どこも似ていませんが)

物語が流れ始めると、その世界がよりはっきり見えてきます。より現実に近くなり、音や匂い、漂う空気が肌に触れる感触などにぞわぞわしてきます。
男の子もそうですが、周囲にいる人々もよりリアルに感じられ、自分がこう描きたいと思っていた人物からどんどん離れて実態を持っていきます。
今はコロナ抜きには成り立ちません。

書くことのない様々な場面の中に入ってしまうのですが、どこを書けば良いのか?
そのいくつかを切り取って物語の形に組み立てます。

う~ん、うまくいかな~い。

ここは歯がゆいですが、仕方ありません。
残念ながら、私の技術力は限られていますのでね。

とりあえず完成。無事プリントアウトして、投稿しました。