物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

バースディパーティ 昆虫/アンセクト

夏が終わる9月というのはどうも苦手。気分がずんと暗くなってしまうのですが、ひとつには自分の誕生月だからというのがあります。あまり良い思い出がないのですよね。私が生まれた日が母に人生最悪の日と言われたのが(自分で出産を経験して痛みを過激に感じてしまう体質だというのを理解はしましたが、やっぱり)トラウマになっています。

そんなことを読書会でしゃべることもあるものですから、有志の方々がバースディパーティを開いてくれました。多謝です。

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上はビーツ+りんごジャム入りのロシアンティです。生姜とシナモンの香りがきいていました。ひれから、持ち寄りでご馳走をこんなに。

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私はお礼に、フランスの若い作家クレール・カスティヨンの短編集からひとつ朗読しようかと。この作品集は母と娘をテーマにしたものばかりなのですが、かなり屈折していて毒あるものばかり収録されています。「代理ミュンヒハウゼン症候群」などというタイトルのものもあります。装丁からも雰囲気が伝わるかと。

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その中から一番面白いなと思った「昆虫/アンセクト」を朗読してみました。昆虫を偏愛する母親、才能豊かな絵を描く父親、胸がふくらみ始めた一人娘の三人家族。語り手である母親の目に映る恐ろしい妄想世界が綴られていきます。

でも、その妄想世界は妄想に過ぎなくて、そういうところに気持ち良く救われます。手放しでハッピーとは言えなくてなんとなくもやっとした危うさはあるものの、とりあえずほっと息がつけるのがいい感じだなぁと思います。

ちょうどバースディパーティが始まるところで物語が終わるのです。

ケーキの飾りつけはその場でしてくれました。黒いのはタピオカではなくてブルーベリーと巨峰ですね。レモンの皮のグリーンとミントの葉も生命力あふれていて、芸術的な事故レーション。

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なんかすごい…。エネルギーを放出しているようなケーキです。

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わおっ。

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切り分けるのはちょっと難しかったですね(^^♪

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ケーキと一緒に元気をいただきました。