物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

「おばかさんのペチューニア」中身とパッケージ

昨日の例会、まずリフレッシュお茶会の報告を。

午前中のリフレッシュお茶会にはもうすぐ小さいお子さんたちが参加してくれて、心和む時間になりました。先月、生涯学習センターで「サークルを続けるノウハウ」という私の講演を聞いてくれた方お2人がお子さん連れで参加してくれたのです。

今回のお茶会は、図書館まつりの演劇ワークショップでとりあげる絵本をどうするか相談しようという実務的な案件があり、候補となっていた絵本「おばかさんのペチューニア」(「がちょうのペチューニア」)を試に読んでみることからスタート。それを小さな女の子と男の子が聞いてくれているというグッドタイミングでした。

この絵本、小学中学年以上向けくらいのお話でしたが、お子さんたちはお菓子を食べたりあれこれいじったりしながらも耳がぴくぴく、目はちらちらと絵を確認。同時にいくつもの感覚を使って世界を把握しているのが感じられて、当たり前なのですが人間とはもともとこういうものなのだと再確認することに。

参加者から、子育てで大切なのは何よりスキンシップで絵本はそのためのアイテム、絵本の情報はここで得るという意見もあり、なるほど良いことを言うなぁと思いました。最近、中身とパッケージの関係につしいて考えていたので納得しました

母子の読み聞かせにも、絵本にも、小説にも、中身とパッケージがあるということです。人間関係にも中身とパッケージがあるのかもしれません。

そうそう、この絵本の主人公がちょうのペチューニアも、本を翼の下に挟んで持って歩くというパッケージにとらわれて自分が賢いと思い込んでしまったのです。本人だけでなく、首を伸ばして偉そうに振舞うパッケージに周囲も騙されてひどい目にあいます。動物たちはペチューニアにアドバイスを求め、本当は賢くないペチューニアがまったく反対のアドバイスをしていくからです。それがあまりにおかしくて笑ってしまいますが、こういうことって本当にあるなぁと怖くなったりもして…

ペチューニアはとても面白い本なのですが、お話の言葉使いが少し難しいのと近くで見ないと絵の魅力がなかなか伝わらないかなぁということで、絵本の中に入っちゃおうのワークショップには残念ながらボツとなりました。

 

午後のクッツェーの読書会もとても面白かったので、あとで報告を書きます。