お久しぶりです
新年の挨拶もしないまま、いつの間にか2020年になっています。危うく今月ブログを更新しないままになるところでした(^-^;
暮れに非力だったスマホが使えなくなり新しくしたのですが、その新しいスマホでブログ更新するのがついつい億劫になってました。普通に更新すれば良かったのね(_ _)
今年度のピッピの活動は始まっており、今月のチママンダ・ンゴズィ・アディーチェ短編「なにかが首のまわりに」の読書会も先週の金曜日にありました。アディーチェはナイジェリア出身、アメリカで作家活動をしている今注目を浴びている若手女性作家です。
アディーチェの作品はどれも気合いが入ってますが、この二人称の作品は誇りに満ちていて自尊心とは何だろうと考えさせられました。
たまたまグリーンカードを取得してナイジェリアからアメリカに渡った20代前半の女性と、アメリカの白人上流家庭の若者との純愛。その恋愛を深めていく苦しさを描かれています。女性の行動はどこまでも誠実でごまかしがないけれど、だからこそ関係を深めていくのが難しい。
でも、どんな人の恋愛であっても、純愛であればあるほど深めていくのは難しいかもしれませんね。
それで、思い出したこと。
小学3年生の男の子に紹介してもらった「300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート」(エミリー・ジェンキンス文ソフィー・ブラッコール絵横山和江訳あすなろ書房2016)という絵本があります。
物語はそれぞれ4つの時代が描かれていますが、共通するのはブラックベリー・フールというデザートが作られること。
同じ食べものの材料がどのように手に入れられどんな道具を使って誰が作るのか、誰が食べるのか。挿し絵はかなり史実に正確に描かれているようです。
4つの時代の変化から何を読みとるのか?
物語って描かれたところの正確さに支えられながらも、描かれていないところをどう読むのかが重要なのかもしれません。
小説書きたいと思います。
このところ書くことをしないまま時間ばかりが過ぎていました。より集中して書くためにダイエットしようと思ったはずなのに、脂質対策にすっかり心奪われていました。
今まで痩せることなんてまったく考えていなかったので、色々本を読んでびっくりすることが多すぎたのです。これはヤバいぞと。結論として、生活習慣を改善しないと小説なんて書いている場合ではなくなってしまうと。
先日、新しい「抒情文芸」(第173号 2020年冬号)が届きました。9月に書いた小説『原点』が掲載されているのを嬉しく読み返しつつ、あれ以来書いていないことを思い出しました。いや、わかってはいたのですが…。
心を入れ替えなければ。
まだ今年最後の読書会もありますが、信頼できる友人たちとささやかな忘年会もしました。たまにお酒を飲むのも良いですね。
時間がなくてもがんばって、もう少し小説を書いていきたいと思います。
12月の読書会のお知らせ
今年最後のピッピのくつしたの活動は12月20日(金)です。場所はいつもの町田市民フォーラム3階多目的実習室です。
午前中のリフレッシュお茶会(10時~)は、みんなでおしゃべりしながら〈すいとん入りピンクシチュー〉を作って食べようと思います。ピンクシチューというのはロシア風の料理で血行を良くする効果があるそうです。忘年会ですよー(^^)/
午後のささやかだけれど役にたつ読書会(13時半~15時半 参加費500円)
ドストエフスキー作『やさしい女』(または『おとなしい女』)について語りましょう。
※1月24日(金)『なにかが首のまわりに』チママンダ・ンゴスティ・アディーチェ
web河出文庫でも読めます。http://web.kawade.co.jp/bunko/2849/
※その後は、2月28日(金)、3月27日(金)になります。
明日は読書会です。
明日11月22日(金)はいつもの町田市民フォーラム3階 多目的実習室で例会です。
午前中のリフレッシュお茶会(10時~12時 参加費無料)は楽しいおしゃべりに加えて、軽い体操やストレッチなどをして身体もほぐしましょう。
午後のささやかだけれど役にたつ読書会(13時半~15時半 参加費500円)では川上弘美『水声』をとりあげます。タブーな世界に入って行こうとする小説ですーので、みなさんがどんな読み方をするのか楽しみです。
最近、シェイプアップのためにウォーキングを心がけています。自転車で20分の通勤を徒歩40分に変えてみようと画策したり。うーん、朝は忙しいのでなかなか難しいですが…
今日は仕事がオフだったのでちょっと足を伸ばして、ワタリウム美術館で現代アートを観てきました。フィリップ・パレーノ展です。地下でやっていた写真展も面白かったな。
見ているうちにだんだん氷が溶けてきて透明になっていった。ぽたんぽたんと水音もする。
違う景色だとウォーキングも楽しい。外苑前から歩いて美術館に。美術館から表参道に出て、神宮前に。代々木公園で持参したお弁当も食べました。11月も後半だというのに暖かで、お昼寝している人もいました。
ヨーロッパ文芸フェスティバル
今月の2日から4日までの3日間ヨーロッパ文芸フェスティバルという催しがあり、仕事を休んで参加してきました。今回は3回目ですが、毎年まったく違う空気感で時代が変化しているのも感じられ、大変刺激的。今年のテーマは壁を壊して架け橋をつくる、ということだったそうです。なかなか海外のことはわからないので、こういう機会は本当に貴重です。勉強になりました。
あまりにプリュームがあって書ききれませんが、少しだけ。
初日はインスティトゥト・セルバンテス東京という会場で、あの『窓から逃げた100歳老人』を書いたスウェーデンのよナス・ヨナソンさんのお話から始まり、北欧諸国の翻訳家の皆さんのパネルティスカッションや、グラフィックノベルをテーマにした話などもありました。「まんが」って日本語で話されてましたけどね。まんがは世界に通じるのですね。
2日目はイタリア文化会館で。リトアニア、ポーランド、日本で調査をしてきたという歴史家のかたの「世界の記憶としての杉原千畝の功績を語り継ぐ」という杉原はヒーローだという熱い話からスタート。私は「半ユダヤ人として、双子として」というタイトルのイゼル・アイヒンガーの話が興味深く、『縛られた男』という本も買ってしまいました。これは読書会でうまく使えたらよいなぁと思っています。
3日目は駐日欧州連合代表部のシューマン講堂で。ちょうどこのとき読んでいたノーベル文学賞を受賞したオルガ・トカルチュクについての話もあり、なるほどと思いました。この作品は深くて重くて、読むのにだいぶ日数がかかりましたよ。それだけ楽しめたということです。
あと、印象に残ったのは、フィンランドの若い女性作家ミーア・カンキマキさんのお話。残念ながらまだ邦訳されていませんが、清少納言について書かれた処女作が有名なようです。読んでみたい。
それから、オーストリアの作家トーマス・シュタングルさんの若い男性介護士の視点で語られた作品の朗読に感銘を受けました。この作品もまだ翻訳されていないそうです。
あまりにボリュームがありすぎてまだまだ未消化です。読んでみたい本もたくさん。今後の読書会に反映させていきたいと思います。
猫のリチャード三世
1日には読書会メンバー東さんの芝居にも行きました。「リチャード三世」というのはもちろんシェークスピアです。ただし、猫なんですね。
リチャード三世と言えばかなり残忍な悪い奴。物語も血みどろのシーンが続きます。
ただ、この芝居を観る前に、私は和光大学の里山アートを見学し、さんざん道に迷って足が棒になっていたところビールなども飲んでしまったので、すっかり気持ち良くなってしまっていました。小さな場所で、猫が演じる設定のお芝居でしたしね。
わーい、東さん、かっこいいー!と最後まで楽しく見てしまいました。
読書会メンバー、色々と表現活動されてますね。
あ、そうだ。野外ライブもあったのですよね。行けなかったー、残念。次回を楽しみにしています。