物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

山中恒―子どもと物語で遊ぶ―展

ピッピの新メンバーIさんと、町田市文学館の〈山中恒―子どもと物語で遊ぶ―展〉のオープニングセレモニーに参加してきました。

山中恒さんは、私が小学生の頃に読んでいた本の作家なので、おいくつなのだろう、と思ったら84歳なのだそうです。まさか嘘でしょうというくらいお元気そう(チラシに最近のお写真が載ってました)。

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山中さんのお話は、作家であることを隠すために失業した板前だと偽った話など、面白すぎ。楽しい本を書こうと思っているので課題図書にはなりたくないとおっしゃっていました。確か、私が小学生の頃にも山中恒さんがどこかにそう書いているのを、どこかで読んだ記憶が。

展示もかなりのボリューム。貴重なものがいっぱい。びっくりしたのは、若い女性のペンネームでもたくさん本を書いておられたこと。全然知らなかった~。著者紹介では、お嬢さんの若い写真まで使うという凝り方です。さすが作家だなぁと。

展覧会は1月16日(土)→3月21日(月・祝)までです。

 

山中さんのお話を聞いたせいなのか、今日は高橋源一郎氏の『私生活』という本を手にとりました。

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序文に「まともな作家なら、みんな、矛盾する二つの思いを持っているのである」とあった。ひとつは「ほんとうのことをいいたい」、もうひとつは「ほんとうのことをいわない」ということ。

これ、すごくよくわかる気がします。私は作家になりたいのか、なれるのか、わかりませんが、とにかく、この二つを同時にしたいと思っています。たぶん、このブログも。でも、この感覚、なかなか理解してもらえなくて。