物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

9月以降の読書会のお知らせ

朝晩が少し涼しいというだけでなく、木の葉の色が変ってきたなぁと思います。読書会の報告が遅くなってしまってすみません。今夜にも書こうと思いますが、まずは今後のお知らせを。

次の読書会は9月21日(金)になります。一度は読んでおきたいあの大作、石牟礼道子さんの「苦海浄土」をとりあげたいと思います。この機に読んでみてはいかがでしょう。初めてのかたも気軽に参加してください。

場所はいつもの町田市民フォーラム多目的実習室です。時間は今回だけ変則で13時から15時になります。

その次は10月26日(金)リービ英雄「路地の奥の家」です。高校の教科書に載っているごくごく短い作品ですので当日朗読しようと思います。この日は読んでこなくても大丈夫です。

本は未定ですが、11月30日(金)の日程まで決まっています。

それから、創作表現講座は終わりましたが、読書案内「ピッピのくつした」の編集会議がこれからスタートするのに合わせてコラムや書評を書くための勉強会のようなものも企画していこうかなと考えています。

よろしくお願いします。

創作表現講座

帰宅する道、ものすごい虫の声でした。空気の冷たさ、乾いた感じ、もうすっかり秋? あんなに暑くてヘタっていたのに、夏が終わってしまうと思うとなんとなく寂しいような。

忘れてしまわないうちに書いておきたいのは、3月から始めた創作表現講座が今月で一段落したことです。今まで創作表現を教えたことなどなかったので雲をつかむような話でしたが、それでも楽しかった。

参加者の皆さんがいつも課題に前向きに取り組んでくれたので、何が出てくるかわからないところがあり、毎回わくわくさせてもらいました。

参加してくださったかたそれぞれの癖やタイプやわかるほどやるべきことが不思議と見えてきました。自分にとって必要なことよりも、人が必要なことのほうがよくわかるものなのでしょうかね。

参加者ひとりひとりとの関係と同時に、グループとして課題に取り組めたことも有意義でした。本当は作品集のようなものを作ろうと思ったのですが、今回のテーマが私小説ということもあってかなりプライベートな内容になりましたので、グループの中だけで共有するにとどめました。でも、そういうこと、特に女性には必要かもしれませんね。

最終日、みんなでサンドイッチパーティをしました。たくさんいただきました。写真の黒いものは台湾の仙草ゼリーだそうです。独特の風味がありました。

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同じ日の夕方に『ゲド戦記』の読書会があり、残ったサンドイッチはそちらにも流れました。

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8月以降の読書会

急に涼しくなってきましたね。今のうちにブログを更新しなくちゃ。

とりあえず、直近の読書会のお知らせをしておきます。場所は町田市民フォーラム3階多目的実習室になります。

 

~ささやかだけれど役に立つ読書会~(参加費500円)

▶8月25日(土)13時半~15時半 芥川龍之介の「歯車」です。短編なので前日でも読めると思います。→すみません。この日の場所はフォーラム3階和室になります。

▶9月21日(金)の読書会のテーマは石牟礼道子苦海浄土」です。開始時間が少し早まり13時~15時になります。気をつけてくださいね。この本はそろそろ読み始めないと間に合わないかも。三部作のうち、一応第一部にいて話し合いたいと思います。読める方は読んできてくださいね。

▶10月26日(金)リービ英雄「路地の奥の家」は高校の教科書にのっているもので短編ですので、当日朗読しようと思います。読んでこなくても大丈夫です。

 

~リフレッシュお茶会(無料)

▶8月25日、9月21日、10月26日の10時~12時になります。 

 

~ラフな読書会~(無料)

▶8月24日(金)10時~12時 カズオイシグロ「わたしを離さないで」をとりあげます。先月の読書会が「忘れられた巨人」だったのですが、これも読んでおきたいねということになりました。

 

明日もブログを書きたいと思います。よろしくお願いします。

縄文展、感動しました。

昨日は上野の縄文展に行ってきました。

色々と予備知識を持って行ったにも関わらず、本物の縄文土器土偶を見ているうちにどんどん引き込まれていいきました。あ、これ知っているという妙なフィット感というか懐かしさと同時に心の奥深いところまでぐいぐい引き込まれていくような怖さ。

火焔型土器と王冠型土器がかたまって展示してあるところではしばし放心。こ、これは、正真正銘の芸術というものですね。すごすぎる…。

弥生式土器より劣っているとかつて学校で教わりましたが、あれはどういうことだったのでしょう? 縄文土器土偶がこれだけあって、国宝の少なさも異常と思えました。もしかして騙されていたのでしょうか? だいぶ混乱しました。

何しろ縄文時代は一万年以上続いた時代。それ以降現代まで数千年しかたっていないのです。古いといえば古いですけれど、実は、私たちの生活よりも圧倒的に長い歴史を持っていたりします。古いようで新しくも思える不思議なセンスで、吉田戦車とも、しりあがり寿とも似ているように思えました。

そうとうものの写真は取れませんでしたが、出口の手前にわずかに撮影可コーナーがありました。

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この可愛さってなんでしょうね? あ、ポケモンかな?

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横から見るとこんな感じ。縄文時代の作品はどれも平面ではなく、立体で考えられていました。これを計画的に作るのって、かなり難しいのではないかと思うんです。縄文人って、もしかしたら幾何が得意かも。

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この立体思考の複雑さは現代人にはなじみがなく、現代がいかに変面思考かということも思い知らされました。もし、この感覚が日本人に残っているのだとしたらもっと活用すべきではないですかね。

この気持ちの盛り上がりに乗って、明日は映画を見てこようと思います。

「縄文人」読書会

窓の外では風がごうごう唸っています。これから台風が接近してくる気配ですが、それほどひどくはならないようですね。

明日は久しぶりのオフなので、それほど雨がひどくなかったら上野で縄文展を観てこようかなと思っています。ついでに、上野で新しい小説を書き始めようかなぁと。構想はまだ何も思いついていないのですけどね…。

あ、いやいや、そうじゃないですね。はっきり意識していないけれどもたぶん構想はあるんです。いつも何かもやぁっと幾層も薄い膜を重ねて考えてはいるんです。それがうまく重なり合うと、形になってくるということで。これって何なのでしょうね。

先日のカズオイシグロの読書会の日、私の短編の読書会もやっていただきました。〈アトリエまあん〉さんでも一度やったのですが、二度目をやってみて、自分で無意識に考えていることをあれやこれや思い出しました。その順番に重ねて行った薄い膜を一枚一枚はがして観察しているような気分になりました。

私は小説にはイデオロギー的なことは書きません。ただ、私のようにあれこれ制限されて育てられた女性としては、自分の進むべき道を自分で決める女性を想像したくなるのでしょうね。どんなときに踏ん張れるのか、思い切れるのかと。それを考えていたら、縄文人までさかのぼってしまったということです。

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piccoloさんの写真、使わせていただきました。

ブログ、明日も更新する予定です。

「忘れられた巨人」読書会

我が家は森に面しているので夜の風が冷たく、私の寝室にはエアコンがありません。今までは困らなかったのですが、この夏の夜の寝苦しさったらありません。PCを立ち上げるにも危険を感じてしまいます。今夜は大丈夫そうですので少しだけ。

すっかり報告が遅くなってしまいましたが、先月27日(金)の例会ではカズオイシグロ忘れられた巨人』の読書会がありました。長編だったので読んでくるのが負担ではないかと心配したのですが、皆さん意外に面白く読まれたようです。参加者もやや多く、やはり話題の作家なんだなぁと。

…読むのが大変だったのは私ですね。それから、同じく小説を書いているHさんもどう解釈して良いか困惑されたようです。素直に読まずについ書き手の思惑をあれこれ考えてしまうのかもしれません(^-^;

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アーサー王の時代、鬼やドラゴンが出てくるファンタジー風の物語ですがそれだけとは到底言えず、色々な読み方ができる作品かと思いました。

作者が、今までは「個人の記憶」を扱ってきたけれども今回の作品は「共同体の記憶」を扱ったと明言しているので、国家や民族の記憶ことなのだろうと思っていましたが、読書会の中で「夫婦という共同体」と言っていたかたがいて、考えるヒントに。

実は私、『日の名残り』『わたしたちが孤児だったころ』は既読ですが、例の『わたしを離さないで』を読んでいないので、これは読まなければいかんと痛感しました。

 

すみません。眠くて起きていられない…。

明日またブログの続きを書きますね。

読書会(7/27・8/4)のお知らせ

尋常でない暑さが続いていますが、今月も読書会はあります。お楽しみに!

7月27日(金)場所はいつもの町田市民フォーラム多目的実習室(3F)です。

★ささやかだけれど役にたつ読書会/13時半~15時半/参加費500円

今回はノーベル文学賞を受賞したカズオイシグロ氏の忘れられた巨人」をとりあげます。長編ですので、ちょっとハードルが高いですかね。途中でギブアップしたかたもどうぞ。私もまだ全部読めていません…。

その読書会の前に同じ場所で…

★リフレッシュお茶会/10時~12時/参加費無料

「加齢対策!? 心もからだも柔軟に!」ということで少し体を動かした後、ミニ読書会で私の小説「縄文人」をとりあげていただきます。短い小説ですので、これは朗読致します。

それから夏休み企画ということでもうひとつ

ゆるゆる読書会 8月4日(土)18時~20時/参加費無料/場所は同じ
ル=グインゲド戦記〈1〉」影との戦いをとりあげてみたいと思います。夕方ですので、適当に食べ物など持ち込んで大丈夫です。