物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

今月の読書会は6月26日です。

今月の読書会は26日(金)山下澄人「しんせかい」をとりあげます。場所はいつもの町田市民フォーラムの多目的実習室、13:30~15:30です。参加費は500円。

午前中10:00~12:00には体を動かすワークショップとお茶会もあります。こちらは無料。もしかすると、次号の読書案内「ピッピのくつした」の話にもなるかもしれません。

実は今日も、次号の読書案内「ピッピのくつした」20周年号はどんな感じにしようかとアイデアを出し合いました。いくつか気になるテーマもあるよねぇとか、やっはり本を紹介したいなぁとか。

仕事の隙間の時間、ランチを食べながら編集長Mさん含む4人でのラフなおしゃべり。たまたまですが、そのうち3人が立ち上げ時のメンバーだったので、20年前の思い出話にもなりました。

小さな子どもを連れてノルウェー大使館やスウェーデン大使館に行ったりしたんですよ。情報が欲しくて、行かずにいられなかた。

「あの頃、これからの子どもたちの時代は夢がいっぱいって思ってたなぁ」

「なにしろ、みんな若くてピチピチだったもんねぇ」

最近は雨が降ると、私は怖くて自転車に乗れませんが、昔は平気で子どもを乗せてました。自分の体力に自信があったんでしょう。今は自分の運動神経が信じられません。ああ、年をとるってこういうことだよ。

そんな昔の話も少しだけ載せられるといいなと思います。

少年王者館「1001」

今週はいきなり30度越えの暑さで始まりましたが、今夜はまたちょっと気温が下がっていますかね。なんだか体の調整機能がうまく働いていないような。

色々としんどいことも多い世の中ですが、明るく生きていきたいものです。ブログももう少しペースを上げて更新するぞー(^^)/

先日は友人たちと観劇に。新国立劇場で少年王者館の公演「1001」に行ってきました。ものすごく良かった。その良かったのを見ていない人に伝えるには、どうしたら良いのか? 先日読んだ「天才を殺す凡人」風に考えると、作・演出の天野天街さんはまさに天才だと思います。

この芝居がどういうものかを言葉で説明するのは不可能に近いので…というか言葉で説明してしまうと違うものになってしまうような気がする。

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まず、新国立劇場という公の空間で少年王者館を見るということがにわかに信じられませんでした。が、むしろゆったり座ってたっぷり楽しめた2時間15分だったんです。ああ、近頃はやっぱり心が縮こまっていたんだなぁということも自覚しました。

芸術というのは、そういうくしゃくしゃになった精神を少しずつ伸ばして広げてくれるものなのかもしれませんね。現代に必要なのは、それなんじゃないかな。

この劇団を最初に見て、波長がいきなり合ってスカーンと向こう側の世界に行けてしまったのは20代半ばの頃でした。まあ、若い頃はそういうことの連続でしたが、ある種の生きるための糧を得るのかな。いや、若い頃だけでなく、この年になってもそうです。

そして、なんと明後日6月1日、2日は、ピッピのくつした読書会メンバーのひとりが芝居に出演。ということで今からワクワクしています。見に行きまーす。

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天才、秀才、凡人

昨日の例会は午前中とりあげた平田オリザ著「わかりあえないことから」の話から北野唯我著「天才を殺す凡人」の話に移行し、午後の読書会まで微妙に繫がりました。

前者は今求められているコミュニケーション能力とは何なのかということとこれを伸ばすために演劇を使うことがかなり有効であるということが書かれた教育論の本。後者は企業の中でイノベーションを起こすにはどうしたらいいかということを物語仕立てで説明しているビジネス書。分野が違うだけでなく、タイプの違う著者の異なる視点で書かれた二つの本ですが、だからこそ見えてくる世界が立体になって感じられました。

またそれが見えるということは、私にも、参加者の皆さんにもそれと重なる視点があるということなのだと思うのですよね。

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この本…

教育現場の試験で問われていたのは「おそらく『学力』ではなかった。そこで問われていたのは『従順さ』と『根性』だった」と言われると、ぴんときてしまいます。というのも、私たちがやっている読書会でも読解に必要なのが従順さと根性だと誤解されることが少なくないからです。

お手本を上手に真似ることによって言葉を学ぶことはできますが、物語を自分に役立つ形で読み解くことはまったく別の事柄です。

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そして、この本。

天才、秀才、凡人「三者のコミュニケーションは、『軸』が違うから永久に交わることがない」という言葉に、やはりそうなのかとゾクゾクしました。

「1.主語を、人メインで語る人。凡人に多い。

 2.主語を、組織やルールなどの、善悪で語る人。秀才に多い。

 3.主語を、世界や真理など、超越した何かで語る人。天才に多い。

大きく言うと「主語が『人』『組織』『世界』の三つに分かれる」のだと。

秀才が秀才と呼ばれるのは、やはり従順さと根性が問題とされる学校教育ではこういう人が評価されやすいということなのでしょう。世界も人も大事にしない秀才が評価されすぎることが少々心配に…。

ピーナツ羊羹なるものをいただきながら、そんなことを語り合いました。

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「ピッピのくつした」20周年号の編集が始まります。

そろそろ読書案内「ピッピのくつした」の編集作業を始めたいと思います。基本、例会のある金曜日の午前のお茶会と午後の読書会の間(だいたい12時から13時半)に町田市民フォーラム3階多目的実習室で行います。その他に日を設定する場合もだいたい金曜日になると思います。

毎回でなくてもお時間があるときだけでも大丈夫ですので、興味のある方は参加してください。新メンバーも随時募集していますので、ブログを見た方も是非どうぞ。

とりあえず初回は5月24日正午からになりまーす(^o^)/

わかりあえないことから

今月から今までやっていた仕事に加えてもうひとつ仕事をすることになり、予想以上に自分の時間が無くなって焦っています。本に関わる仕事なので嬉しいのですけれど、まだ要領がわからなくて四苦八苦しています。慣れればなんとかなるかなぁ…。

今日は久しぶりの休日なので、気分転換に一人でズーラシアに行ってきました。かつて子どもを連れて行ったことが一回くらいあったような、なかったような。というくらいご無沙汰していました。

急にお天気が良くなって、人間は毛がないので皮膚がぴりぴりしました。動物園の動物たちは違うんですね。氷が似合うペンギンやシロクマも日向ぼっこをしていて、ライオンなんてこんな感じ。後ろ脚を広げて安心しきっています。

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人間であることって、どれくらい自由で、どれくらい窮屈なんでしょうね。よくわからなってしまいます。

アフリカゾウが鼻をしなやかに動かして草を集めて食べるのには見とれてしまいました。器用に砂だけ落とすのですね。オカピがものすごい勢いで葉の部分だけを食いちぎっていくのも新鮮な驚きでした。

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帰り道のミスドで、平田オリザさんの『わかりあえないことから』を再読しました。人間はそれぞれわかりあえないのが当たり前で、それを前提にわかりあえる部分を探っていくしかないのではないかと。本当にそう。読書会もそうですね。

わかりあえるはずとか、わかりあえるふりとか、わかりあっているから仲間とか、そういうことをやっていても息が詰まるばかり。次回のお茶会で紹介します。

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今月の例会は24日です。

次の〈ささやかだけれど役にたつ読書会〉は5月24日(金)13時半~15時半です。

大城立裕さんの小説「あなた」を読みます。私小説ということですが、90代で書かれている作品ですのでスリリングな読書体験になるのではないかと思います。読書会でとりあげるのは、楽しみ。参加費は500円です。

午前中(10時〜12時)はリフレッシュお茶会があります。体を動かしたいという声が多いので、簡単な演劇ワークショップをやってからおしゃべりをしたいと思います。平田オリザさんの本の紹介もします。こちらは無料。

場所はいつも通り町田市民フォーラム3階 多目的実習室です。

この後の予定は、6月28日(金)7月26日(金)8月24日(土)まで決まっています。8月は金曜に参加できないかたもいるので土曜日にします。読書会でとりあげる本山下澄人「しんせかい」、ゴーゴリ「外套」、8月はその場で朗読できる短編にしたいと思います。

 

 

インディペンデント展

ピッピのくつしたの活動の予定。読書会、絵本ワークショップ&お茶会の日程は5月24日(金)、6月28日(金)、7月26日(金)まで決まっています。内容は数日中に連絡しますね。

 

この春から生活が微妙に変化していて、なかなか一週間のリズムがつかめません。

今までやっていた仕事に加えて、今月からもうひとつ仕事を始めることになったり、健康のために水泳を始めたり。自転車に10年ぶりに乗り始めたということもあります。

(先月金沢旅行で太ってしまったまま体重が戻らないのはなんとかしないと…)

丸一日お休みできる日が少なくなったので、そういう日は意識的に自分のためにお金と時間を使うよう心がけようかな。日常がルーティンになると息が詰まってしまいますので。

それで先週は上野のインディペンデント展に、今週は原宿にデヴィッド・リンチ展を観に行きました。あ、どちらも無料でしたけどね。

インディペンデント展は東京芸大の陳列館で行われていました。

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年齢、国籍、民族、文化信条、ジェンダー等、美術教育を受けたかどうかも問わないそうです。芸術家としての志がある人すべてに出品する資格があるのだとか。

そうだとしても、すごかったな。所狭しと並べられた作品にはそれぞれ別々のパワーがあって、だいぶ風通しがよくなり元気になりました。アートってそういうものですね。

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