物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

アシナガバチと疎外と反逆

喘息の発作はなんとか未然に防げたのですが、まだ平熱に戻らず、目も痛いし耳鳴りも僅かに残っています。台風のせいもあるのかな。今日は月曜日だし、休んでいるわけにもいかないので平常通りの一日を過ごしました。が、やはり疲れた~。

二日間外に出ていないだけで、ドアの外の出たときの日差しがきつく、イヤな眩暈までしました。で、気になったのがドアのすぐ横のアシナガバチの巣です。寝ている間に妙に気になっていたのです。

(→7月18日 http://machienpro13.hatenablog.com/entry/2014/07/18/083330

そうそう、なんでかわかりませんが、訪問販売の人に限ってこの巣に気づくのです。寝込んでいるときに限って、訪問販売の人が来ると言ったほうがいいのかもしれませんが。

「ところで、ここにハチの巣あるのは知っています?」

帰り際にそんなことを何度か言われました。

そういえば、うちのご近所で通行人に言われて初めてスズメバチの巨大な巣が軒下にくっついているのに気がついたお宅もありましたっけ。自分が住んでいる家は盲点で、赤の他人の家のほうが気がつくのかもしれませんね。

でも、そんなことを言われる代物でももうすでになくなっているんですよ。

スズメバチは来なくなったけれど、幼虫はみんな食べられてしまったのか、ハチたちもなんとも寂し気な様子。復活できるのでしょうか…? また、そのうち、様子をお伝えします。

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さて、土日と2日休んだだけなのに、いつも通る森では草木がやたらと伸びまくり、大きな木は真ん中から折れ、すっかり別の世界に迷い込んだ気がしました。おまけに足は重いし、森は広がる一方だし。

でも、気をとりなおして、夕方には、ガルシア・マルケスとバルガス・リョサの対話『疎外と反逆』(寺尾隆吉訳)の対話の部分とあとがきを読みました。1ページ目からとばした内容でしたよ。

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「作家が何の役に立ちますか?」というリョサの質問にマルケスが答えます。

「優れた文学は常に、既成のもの、当然として受け入れられているものを破壊し、新たなる生活形態、そして新たな社会を打ち立てよう、言ってみれば、人間生活を改善しようと志向するのです。」

また、マルケスが「文才は排他的なものなので、他の活動をすべて二の次にする覚悟で書くことに専念せねばならない」と言うのに対してリョサが「しかし、あなたは作家になる前に色々なことをしていますよね」と指摘すると、マルケスはこう答えます。

「私も長い間ジャーナリズムは文学活動の支えとなるものだと思っていましたが、実はそうではありません。何であれ、副業は文学の邪魔にしかならないのです。作家を志す者にとって、他の活動は文学の妨げであり、それに時間を割くことは苦痛でしかありません。」

うひゃ~、とつい面白くって笑ってしまいました。

たとえば、私なんかの場合だと、自分は主婦だと思っていると何もできないことはイヤというほど思い知らされています。真面目な話、妨げだと思って家事はやっていますからね。

な~んて、本当はそんな単純でもないんだけれどもね(笑。

でも、あとがきを読むとマルケスリョサの関係が微妙なこともわかって、ふむふむ、こちらもそんなに単純な話でもないのかなと思いました。なかなか面白い一冊のようです。

9月にはガルシア・マルケスの『エレンディラ』の読書会がありますよ。