物語とワークショップ

ピッピのくつした/まちだ演劇プロジェクト

読書会

「犬たち 現代の動物寓話集」

前回の流動的読書会で本谷有希子「犬たち」をとりあげて、若い方々と色々お話したのは妙に印象に残りました。たぶん、40代から50代の私たちのとらえ方と少々違っていたからではないかと。 この物語、人嫌いで町の人々とは距離をとるのに、無数の真っ白な…

金曜日は読書会です。

先週の土曜日、町田市文学館ことばらんどで島田氏連続対談の二回目に参加しました。歌人東直子氏とのお話。短歌というのはどうも苦手ですが、短歌と小説は距離があるという島田氏の話に、やはりそうなのかと。自分の気持ちを表現することに興味があるかなの…

流動的読書会「犬たち」

先週の金曜日、若者中心の〈流動的読書会〉で読んだのは本谷有希子氏の「犬たち」という短編です。『異類婚姻譚』に入っている短編です。 これ、ピッピのあるメンバーが読んで「え、何これ、わからない」と言い出したことがきっかけで何人かが読み、人嫌いの…

シャーマン・憑依と人の気持ちを知ること

先月の読書会で大江健三郎「死者の奢り」をとりあげたのですが、参加者のみなさんに読解が非常に難しいようだったのが、どうしてなんだろう…とじわじわダメージを受けています。日本でたった2人しかいないノーベル文学賞作家の本を読めないのは悲しいですよ…

大江健三郎「死者の奢り」

昨日の午前中の〈子どもの読書会〉は林明子の絵本でした。自分たちが子どもの頃にはなかった絵本のせいか、私はあまり子どもに読み聞かせなかった絵本です。他にもそういう方が何人か。そんなこともあって、4冊ほど朗読し合ってみました。 「こんとあき」「…

ラプンツェル、カーヴァー、不可思議/wonderboy

昨日は読書会が3つありました。お疲れさまでした。 ひとつめは、グリム童話の「ラプンツェル」です。ラプンツェルってレタスのことらしいです。色々なバージョンがあるようですが、もともとの古い昔話はこんな感じのようです。 痩せ細った妻が隣に住む魔女…

「象を撃つ」面白かった

昨日はジョージ・オーウェル「象を撃つ」の読書会でした。さすが若い人は頭の回転が速くかつ柔軟。なかなか遠くまで行けた感じがしてよい運動をした気分です。 物語は小説として読めますが、たぶんもとはエッセイとして書かれた作品ですので、今から百年近く…

ことばらんど読書会 ⇒ 流動的読書会

明日、8月26日(金)18時から町田市文学館ことばらんどで、高校生から20代の若者を中心とした〈流動的読書会〉があります。テーマは、ジョージ・オーウェルの短編「象を撃つ」です。最初に朗読をします。よろしくお願いしまーす。 なお、9月はポエトリーアー…

ジョージ・オーウェル「象を撃つ」

8月26日(金)18時から町田市文学館ことばらんどで、高校生から20代の若者を中心とした読書会があります。読書会の名前は〈流動的読書会〉になったもよう。 テーマは、あの「一九八四年」で有名なジョージ・オーウェルの短編「象を撃つ」です。最初に朗読を…

夏目漱石「三四郎」

最初にお知らせです。 次のささやかだけれど役にたつ読書会は8月19日(金)13時半からになります。テーマは夏目漱石の「三四郎」。場所は町田市民フォーラム多目的室です。 この日の午前中10時からは、いつもの子どもの本の読書会ではなく〈ものがたりに入っ…

「おおガラス」「あまりもの」

先月末の読書会のことを書こうという気力が、このところ、毎晩萎えてしまって。相模原の事件のダメージでしょうか…。どうして人間がそんなふうになってしまうのか…と。 これだけ情報が多いと自分に都合のよい情報はどこかしらにあるもので、それを勝手に都合…

カーヴァー『でぶ』読書会

昨夜〈ことばらんど読書会〉がありました。私だけでなく風邪など地味にはやっているらしく、参加者は少なめでしたが、かえって少ないほうが盛り上がるということもありますね。 とりあげたカーヴァーの『でぶ』は、たまたま村上春樹 翻訳ライブラリーに入る…

「シンデレラ」 と ジュンパ・ラヒリ「見知らぬ場所」

24日(金曜日)の読書会の報告です。 午前中は「シンデレラ」について。グリムやペローの童話で知られていますが、たぶんもっとずっと古いお話。メンバーのひとりが中沢新一の「カイエ・ソバージュ」シリーズを持ってきてくれたので、文化人類学的な古い話に…

ことばらんど読書会(仮称)二回目終了

今夜は、高校生たち、20歳をちょっと越えた若者たち、50歳をちょっと越えたくらいのメンバーでの読書会になりましした。 まずは村上春樹「バースディ・ガール」を朗読。これが30分近くかかってしまいましたが、それだけかけた甲斐あって、「実は、熟年好み」…

ことばらんど読書会「バースデイ・ガール」

先月からやんわりスタートした高校生大学生を中心にした「ことばらんど読書会(仮称)」の第2回目を明後日6月17日(金)の午後6から開催します。場所は町田市文学館ことばらんどの1階ロビーです。最初にする朗読も含めて1時間強を予定しています。 今回は…

エゴと自我

今日は横浜で仕事。 チーズピザとプライドポテトとオレンジジュースの簡単な昼食。500円也。 食べながら、ふとエゴと食物って方向性が同じかもと思った。先日の読書会で、サリンジャー著「フラニーとズーイ」で"エゴ"が話題になったからなのだけど…。 エゴと…

明日は読書会です。

明日5月27日(金)は、読書会が三つあります。興味のあるかたはお気軽にいらしてください。参加費は、一回でも、今年度全部参加しても千円です。 ▼子どもの本の読書会/絵本「もりのてがみ」 片山令子【場所】町田市民フォーラム3階 多目的実習室 【時間…

独りでいるより優しくて

日曜日、都立町田高校演劇部「はなさかさん」再演を観に行きました。高校演劇って好きなんです。「はなさかさん」は去年、都大会、関東大会まで行ったそうです。 去年、私が観たのは地区大会ですが、今回は順番も入れ替わっていたし、特にラストは大幅に違っ…

『キャベツくん』と『吾輩は猫である』と今後の若者読書会

今日の読書会は、絵本『キャベツくん』と『吾輩は猫である』ということで、キャベツとブタと猫の視点であれこれ考えるました。 設定から考えると、共通点は客観的な距離感なのかと想像しますが、実際に読んでみると、逆に、どちらも著者の感覚や視点が思い切…

まちだとしょかん子どもまつり

まちだとしょかん子ども祭りは、昨日で終了です。 最後のイベントである中高生ビブリオバトルにも参加して、展示を片づけてきました。私たちのサークル〈ピッピのくつした〉の展示はこんな感じでしたよ。 26日(土)は、このウクライナ民話の絵本『てぶくろ…

図書館まつりのイベント 演劇ワークショップと読書会

明後日、26日(土)に図書館まつりのピッピのイベントがあります。申し込みの必要はありませんので、当日、直接お越しください。①10時半~ 中央図書館6階ホール…絵本を使った演劇ワークショップ →幼児(保護者同伴)から小学生くらいが対象です。中学生も大…

明日は魯迅『故郷』の読書会です。

明日は魯迅『故郷』の読書会、よろしくお願いします。 ところが、私はレポーターなんですが、全然レポートしていません。もう眠くてダメそう…。資料は持っていきますので。すみませんね。 先週、今週は自分の仕事がめいっぱい入っているのに加えて、母の退院…

「ポピーシード」ラモーナ・オースベル(『生まれるためのガイドブック』より)

昨日午後の〈ささやかだけれど役にたつ読書会〉についても少し書きたいと思います。本は、メンバーのㇷ゚―子さんおすすめの短編「ポピーシード」ラモーナ・オースベル(『生まれるためのガイドブック』より)をとりあげました。重度の障害を持つポピーという…

ウクライナ民話『てぶくろ』

1月22日の午前中は〈子どもの本の読書会〉でした。 今回は、ウクライナ民話『てぶくろ』という絵本がテーマ。おじいさんが落とした手袋に、カエルやネズミからイノシシやクマまで入ってしまうという、50年以上読み継がれている名作です。何より、エウゲーニ…

『賢者の贈り物』『神様』『神様2011』

金曜日の読書会、午前中は『賢者の贈り物』、午後は川上弘美さんの『神様」と『神様2011』がテーマでした。どういう経緯で作品を選んだのか忘れましたが、午前と午後のの本が共鳴し合っていて面白く読みました。 いや、そうそう、『賢者の贈り物』はクリスマ…

読書会「しにがみさん」「乳と卵」

三連休ですが、あれやこれやと多忙です。 報告が遅くなってしまってすみません。金曜日は読書会でした。 私は午後の部に遅れて参加したので、Мさんからいただいた報告メールを紹介します。 * * * 昨日は読書会、冊子立ち上げ会&カラオケ お疲れさまでし…

魯迅『故郷』

我が家は受験生を二人抱えており、疲労がたまっていますぅ…。現在、下の子どもの定期テスト中です(ため息)。 でも、昨日、子どもに国語の試験範囲の魯迅『故郷』を朗読してもらったら、これがとても面白かったんですよ。そうそう、ルントーとヤンおばさん…

読書会とは?

私たちの活動の柱になっているのは読書会です。 「読書会って何?」という質問をよくされます。読書会がどのように行われているか説明してほしいと言われます。 簡単に手順を説明するとこんな感じです。その日にとりあげる本を、参加者それぞれがあらかじめ…

浦島太郎と青い麦

金曜日は読書会でした。★子どもの本の読書会は、今回は昔話にしようということで、浦島太郎をとりあげました。★ささやかだけれど役に立つ読書会は、コレットの『青い麦』です。 同じ恋愛を扱っていても、かたや300歳であり、かたや15歳と16歳。フラン…

読書会の報告

先月も今月も、ネットや冊子の情報を見て読書会に参加してくださったかたがいました。新しいメンバーが増えて、うれしいです。情報って届くものなのですね~。口コミで参加者を募っていくと、どうしても地域や年齢が偏ってしまうので、こんなふうに参加して…